問 題
ビリルビンの生成と排泄に関する記述㋐~㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。
㋐ 生体内において、赤血球が破壊されるとき、ヘモグロビンはビリルビンに分解され、血液中に放出される。
㋑ ビリルビンは、アルブミンと結合した状態で、血中から胆汁中に排泄される。
㋒ 胆汁とともに腸管内に排泄されたビリルビンは、腸内細菌叢の働きでウロビリノゲンに還元される。
㋓ 健常者の尿中に、ビリルビンは排泄されるが、ウロビリノゲンは排泄されない。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓
正解.2
解 説
㋐ は妥当な記述です。
ヘモグロビンが分解されるとできるのがビリルビンです。
㋑ ですが
ビリルビンはアルブミンと結合して血中に乗り肝臓へ運ばれます。肝臓で「グルクロン酸抱合体」となって、胆汁中へ排泄されます。アルブミンと結合した状態で胆汁中ではありません。㋑ は誤りです。
㋒ は妥当な記述です。
㋓ ですが
通常尿中にビリルビンは排出されません。一方、ウロビリノーゲンは多少排出されます。㋓ は誤りです。
以上より、正解は 2 です。
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