国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R1年 問85解説

 問 題     

脊椎動物の発生に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 原腸形成において、両生類の原口に対応する構造は、ニワトリとマウスでは原条である。
㋑ 尾芽は、魚類、両生類、哺乳類の胚に見られるが、鳥類の胚には見られない構造である。
㋒ アフリカツメガエルやゼブラフィッシュでは、卵の動物-植物極軸は母性因子によって決定
されている。

1.㋐
2.㋐、㋑、㋒
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋑、㋒

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ は妥当な記述です。

㋑ ですが
「脊椎動物」の発生において、神経胚の後端が伸びて尾芽が形成される「尾芽胚」の形成が見られます。鳥類も脊椎動物です。尾芽胚の形成が見られます。㋑ は誤りです。

㋒ は妥当な記述です。
母性因子と呼ばれる、母親由来の mRNA やタンパク質の不等分配により、体の向きや将来の運命が決定されます。

以上より、正解は 3 です。

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