国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R1年 問74解説

 問 題     

トランスポゾンに関する記述㋐、㋑、㋒のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ DNA 型トランスポゾンには、細菌における抗生物質耐性の広がりの原因になるものがある。
㋑ レトロトランスポゾンには、両端に逆方向反復配列がある。
㋒ ヒトゲノムに存在するDNA 型トランスポゾンであるL1 因子の一部には、移動能力を保っているものがある。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

㋐ は妥当な記述です。

㋑ ですが
両端に逆方向反復配列があるのは「DNA 型トランスポゾン」です。レトロトランスポゾンは両端に「同方向反復配列」が存在します。よって、㋑ は誤りです。

㋒ ですが
L1 因子は、レトロトランスポゾンです。DNA型トランスポゾンではありません。よって、㋒ は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

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