国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R1年 問101解説

 問 題     

種分化の機構に関する記述㋐、㋑、㋒のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 遺伝的に大きく異なる生物集団間において、形態や行動、生理が異なるために交配が成立せず、遺伝子の交流が妨げられることを生殖的隔離と呼ぶ。

㋑ 生物集団において、地理的に隔離されることなく同じ場所に生息しながら遺伝的に分化が進行し、生殖的隔離が生じる現象を同所的種分化と呼ぶ。

㋒ 異なる大陸に類似したバイオームが存在し、互いを構成する生物種群の系統的な背景が大き
く異なる場合は、適応放散で説明される。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋑、㋒
4.㋐、㋒
5.㋑、㋒

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

㋐、㋑ は妥当な記述です。

㋒ ですが
バイオームとは、生物群系のことです。ある気候条件の地域で,それぞれの条件下での安定した極相の状態になっている動植物の集り (群集) をいいます(27-101)。適応放散とは、単一の祖先から多様な形質の子孫が出現することです。説明されません。㋒ は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

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