国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H30年 問96解説

 問 題     

図Ⅰ、Ⅱ、Ⅲは、ある生物個体の体細胞分裂又は減数分裂のいずれかの時期における模式図である。図Ⅰ、Ⅱ、Ⅲに該当する時期及びこの生物の染色体の基本数の組合せとして最も妥当なのはどれか。

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

染色体の基本数とは n = 「 」の、「 」の所に入る数字です。

図Ⅲに注目すると、1つの細胞に「3 本」ずつに分裂しようとしています。1細胞あたり、体細胞分裂の最後が 2n で、減数分裂の最後が n なので、n = 6 だとすると 3 = n/2 になってしまいます。n = 6 ではありません。よって、選択肢より、n = 3 です。正解は 1 ~ 3 です。

また、図Ⅲが 減数「第二分裂」とわかります。これにより、正解は 1 or 2 です。

図Ⅱに注目すると、これは体細胞分裂中期です。もしも減数第一分裂中期だとすれば、相同染色体の対合により二価染色体ができているはずなので、中心体から出る線が「3本」ずつのはずです。

以上より、正解は 1 です。

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