問 題
陸上の維管束植物の水輸送と形態に関する記述 ㋐〜㋓ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。
㋐ 植物体内の水は、水ポテンシャルの勾配に従い、根、茎、葉の順に水ポテンシャルのより低い方へと移動する。
㋑ 根表皮から吸収された水と無機塩類は、細胞膜を通過することなく、木部道管までアポプラストを経由して移動する。
㋒ 根から吸収された水が木部道管を通って樹木の地上部先端まで移動するのは、主に根圧による押上げ力によるものである。
㋓ 孔辺細胞は、K+ が能動的に取り込まれたときに、浸透により水が流入することで細胞が膨張し、気孔が開く。
1.㋐、㋑
2.㋐、㋑、㋓
3.㋐、㋓
4.㋑、㋒
5.㋒、㋓
正解.3
解 説
㋐ は妥当な記述です。
㋑ ですが
根から吸収された水や無機塩類の経路は大きく3つに分けられます。1つはアポプラスト経路と呼ばれる、細胞膜より外側の経路です。もう1つは、シンプラスト経路と呼ばれる、細胞膜の内側の経路です。最後は、細胞横断経路です。よって、㋑ は誤りです。
㋒ ですが
主に毛細管現象によるものと考えられます。よって、㋒ は誤りです。
㋓ は妥当な記述です。
以上より、正解は 3 です。
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