問 題
DNA の塩基配列決定に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。なお、デオキシヌクレオチド三リン酸を dNTP、ジデオキシヌクレオチド三リン酸を ddNTP と表記する。また、ここで、「ヌクレオチド」を構成する塩基はアデニン、シトシン、グアニン、チミンとする。
㋐ ジデオキシ法(サンガー法)では、伸長反応を、 4 種類の dNTP に対して少量混入させた1 種類ずつの ddNTP により塩基特異的にそれぞれ停止させることにより配列を決定する。
㋑ ジデオキシ法(サンガー法)では、一般的に一本鎖 DNA を鋳型として高温耐性 RNA ポリメラーゼを用いて伸長反応を行う。
㋒ キャピラリー電気泳動を用いたシーケンス法では、伸長反応によりできた二本鎖 DNA を変性せずに泳動して配列決定を行う。
1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋑、㋒
4.㋐、㋒
5.㋒
正解.1
解 説
㋐ は妥当な記述です。
㋑ ですが
「DNA ポリメラーゼ」です。「RNA ポリメラーゼ」ではありません。よって、㋑ は誤りです。
㋒ ですが
変性させて一本鎖にして泳動すると考えられます。よって、㋒ は誤りです。
以上より、正解は 1 です。
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