国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H30年 問67解説

 問 題     

水稲への施肥に関する記述㋐〜㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 窒素肥料の施用が過剰なイネは、倒伏しやすい。
㋑ イネは、アンモニア態窒素に比べ、硝酸態窒素をより選択的に吸収する。
㋒ リン酸肥料の施用により、イネの分げつが促進される。
㋓ ケイ酸質肥料の施用により、いもち病等の病原菌や害虫に対するイネの抵抗性が低下する。

1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋐、㋓
4.㋑、㋒
5.㋑、㋓

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

㋐ は妥当な記述です。
過剰な窒素→稲が軟弱になる、という流れです。

㋑ ですが
イネはアンモニア態窒素を選択的に吸収する作物の例です。硝酸態窒素を選択的に吸収する作物としては、ホウレンソウなどがあります。よって、㋑ は誤りです。

㋒ は妥当な記述です。

㋓ ですが
ケイ酸は、病原菌や害虫抵抗性を増加させます。よって、㋓ は誤りです。

以上より、正解は 2 です。

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