国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H30年 問59解説

 問 題     

ビタミンに関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ ビタミン B1 は、米ぬかや小麦胚芽に多く含まれ、精米や製粉過程で大部分が失われる。欠乏症として脚気が知られる。

㋑ ビタミン B6 は分子内にコバルトを含有する赤色物質であり、欠乏すると、巨赤芽球性貧血が起こる。動物性食品にはほとんど含まれていない。

㋒ 妊娠期における葉酸の十分な摂取は、胎児の神経管閉鎖障害の発症リスクを低下させる。レバーは葉酸を多く含んでいるが、その多食によりビタミン A の過剰摂取となる可能性がある。

1.㋐、㋑
2.㋐、㋑、㋒
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ は妥当な記述です。

㋑ ですが
「分子内にコバルト」は、B12 です。B6 の構造上の特徴は「ピリジン環」です。よって、㋑ は誤りです。

㋒ は妥当な記述です。

以上より、正解は 3 です。
参考 衛生薬学 1-1 1)

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