国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H30年 問58解説

 問 題     

我が国における高齢化の状況に関する記述 ㋐、㋑、㋒ のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ 総人口に占める70 歳以上人口の割合である高齢化率は、昭和60 年には10.3 % であったものが急速に上昇し、平成28 年には3 割を超えた。

㋑ 平成13 年から平成25 年にかけて健康寿命と平均寿命は延びているが、同時期における健康寿命の延び幅は平均寿命の延び幅と比較して小さい。

㋒ 老年化指数は65 歳以上の老年人口に対する16 歳以上64 歳未満の生産年齢人口の比に100をかけて算出するもので、高齢化の速度を示す指標であり、平成28 年は200 を超えた。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋑
4.㋑、㋒
5.㋒

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ ですが
「高齢化率」は「65歳以上人口の割合」です。令和 2 年時点で 30% 弱です。3割を超えてはいません。よって、㋐ は誤りです。

㋑ は妥当な記述です。

㋒ ですが
老年化指数とは、老年人口(65歳以上人口)を年少人口(14歳以下人口)で割って 100 を掛けたものです。(類題 100-18)「16 歳以上64 歳未満」との比に 100 かけるものではありません。よって、㋒ は誤りです。

以上より、正解は 3 です。

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