国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H30年 問45解説

 問 題     

アミノ酸に関する記述㋐〜㋓のうち妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ L-イソロイシンとL-トレオニンは、いずれも二つの不斉炭素をもち、その立体配置は(2S、3S)である。
㋑ L-セリンとL-システインは、いずれも一つの不斉炭素をもち、その立体配置は(2S)である。
㋒ D、L-アラニンとD、L-バリンの等モルずつの混合物から得られる鎖状のジペプチドは、理論上、16 種類存在する。
㋓ L-フェニルアラニンとL-ロイシンをそれぞれニンヒドリンと反応させて得られる色素の構造は同じである。

1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋑、㋒
4.㋑、㋓
5.㋒、㋓

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

㋒、㋓ が判断しやすいのではないかと思います。

㋐ ですが
2S,3R が Lートレオニンです。

㋑ ですが
システインの絶対配置が R です。

㋒ は妥当な記述です。ペプチド末端は、一方がアミノ基、一方がカルボキシル基なので、左側に4通り、右側に4通りで16種類存在します。

㋓ は妥当な記述です。
アミノ酸が存在すると、「ルーへマン紫」ができます。

以上より、正解は 5 です。

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