国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H30年 問33解説

 問 題     

次の反応 ㋐、㋑、㋒ の光学活性な主生成物を、それぞれの a、b から選び出したものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

 ㋐ ㋑ ㋒
1. a a b
2. a b a
3. a b b
4. b a a
5. b a b

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

㋐ ですが
Hofman転位 なので、立体は保持されます。 a です。

㋑ ですが
塩化チオニルによるアルコールの塩素化なので、SN2 反応を介し、立体は反転します。b です。

㋒ ですが
エステルの加水分解ですが「注目するのが脱離基部分」なので、特に立体の変化はないと考えられます。 a です。

以上より、正解は 2 です。

コメント