国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H28年 問79解説

 問 題     

水質浄化に関する次の記述の㋐〜㋓に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「人間が使用した排水中には有機物や窒素分などが含まれており、その浄化には微生物が利用されている。有機物を除去する一般的な浄化方法として、 ㋐性微生物による㋑分解を利用する活性汚泥法がある。また、微生物を利用した窒素分の一般的な除去方法については、㋒である硝化細菌によりアンモニア等の窒素分を分解する硝化工程と分解されたものを脱窒細菌により窒素ガスに変換する脱窒工程の2 段階で行われる。なお、脱窒工程の反応においては㋓を必要とする。」

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

㋐、㋑ ですが
活性汚泥法とは、下水や汚水に活性汚泥を加え、空気を注入しながら好気性微生物による生物学的浄化を行う処理法です。㋐ は「好気」、㋑ は「酸化」です。

㋒ ですが
硝化細菌は、独立栄養菌です。

㋓ ですが
必要とするのは「有機炭素」です。炭素源としてメタノールなどが用いられます。

以上より,正解は 1 です。

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