問 題
色素に関する次の記述の ㋐ 〜 ㋓ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。
「色素は可視光線を吸収し、固有の色相を示す化合物である。図のような吸収を示す染料 A 及び B があり、これらの発色の元となるのが r → r* 遷移によるものとすると、r → r*遷移のエネルギー差は、A より B の方が㋐と考えられる。また、A を用いて染色したものの色は㋑、B を用いて染色したものの色は㋒であり、A とB を等量用いて染色したものの色は㋓となる。なお、光の波長と色及びその色の補色の関係は表のとおりである。」
㋐ ㋑ ㋒ ㋓
1.小さい 赤色 黄色 赤紫色
2.小さい 黄色 青色 緑 色
3.大きい 黄色 青色 赤紫色
4.大きい 青色 赤色 赤紫色
5.大きい 青色 黄色 緑 色
正解.5
解 説
B の方が吸収光の波長が短い→吸収光のエネルギーが大きい→エネルギー差が大きい と判断できます。㋐ は「大きい」です。正解は 3 ~ 5 です。
㋑、㋒ ですが、吸収する光の波長と対応する色の補色が、染料の色です。A は 650 nm 付近なので、光の色が赤です。よって、染料の色は青緑色と考えられます。同様に、B は 450 nm 付近なので、光の色が青です。よって、染料の色は黄色です。㋑ が「青色」、㋒ が「黄色」です。
㋓ ですが
青色と黄色の等量混合なので、緑色になります。
以上より、正解は 5 です。
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