国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H28年 問22解説

 問 題     

炭素に関する次の記述の ㋐、㋑、㋒ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「炭素には、原子の配列と結合の仕方が異なる同素体が存在する。ダイヤモンドは、炭素原子間の結合が全て共有結合であり、無色透明な ㋐ 結晶を形成するものが多い。黒鉛は、原子間の結合に ㋑ 結合とファンデルワールス結合の 2 種類があり、軟らかく光沢のある黒色の板状結晶を形成する。フラーレンは C60 や C70 などの分子式をもつ球状の分子で、その密度はダイヤモンドや黒鉛に比べると㋒。」

㋐  ㋑  ㋒
1. 四面体  金 属  小さい
2. 四面体  金 属  大きい
3. 四面体  共 有  小さい
4. 八面体  金 属  大きい
5. 八面体  共 有  小さい

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

㋐ ですが
ダイヤモンドの結晶構造の多くは「八面体」です。正解は 1 ~ 3 です。

㋑ は共有結合です。

㋒ ですが
フラーレンの密度は「サッカーボール型」で「中がすかすか」であることから考えれば、密度が小さいと判断できるのではないでしょうか。

以上より、正解は 5 です。

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