国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H28年 問20解説

 問 題     

ルイス酸、ルイス塩基に関する記述㋐、㋑、㋒のうち妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。

㋐ BF3 はルイス酸として分類され、C2H4 はルイス塩基として分類される。
㋑ 硬い酸と硬い塩基の結合は、軟らかい酸と軟らかい塩基の結合より、共有結合性が大きい。
㋒ 固体表面の酸・塩基点では、ルイスの酸・塩基の定義は適用できない。

1.㋐
2.㋐、㋑
3.㋐、㋒
4.㋑
5.㋑、㋒

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

㋐ は妥当な記述です。
ルイス酸とは、電子対を受け取る物質のことです。ルイス塩基は、電子対を与える物質のことです。

㋑ ですが
硬い酸・塩基の結合はイオン結合性が大きく、軟らかい酸・塩基の結合は共有結合性が大きいです。よって、㋑ は誤りです。

㋒ ですが
固体酸塩基の定義も、通常の酸塩基の定義と同じです。よって ㋒ は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

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