国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H27年 問104解説

 問 題     

アラスカ西岸の生態系に関する次の記述の ㋐ ㋑ に当てはまるものの組合せとして最も妥当なのはどれか。

「アラスカ西岸に生息するラッコは主としてウニを食べ、ウニは主としてケルプを食べる。以前
はシャチがラッコを捕食することはまれであったが、最近は通常の獲物が減少したためラッコを捕食するようになり、アラスカ西岸のラッコは激減した。その結果、ケルプの林は ㋐ した。このことからアラスカ西岸の生態系においてラッコは㋑ であると考えられる。」

㋐ ㋑
1. 崩壊 標徴種
2. 崩壊 キーストーン種
3. 崩壊 アンブレラ種
4. 繁茂 キーストーン種
5. 繁茂 アンブレラ種

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

ラッコが減るので、ウニの量が増えます。この結果、ケルプが減ります。㋐は「崩壊」です。

ラッコの変動が、大きく生態系全体に影響を与えていることから、ラッコは「キーストーン種」です。ちなみに、標徴種とは、群落を特徴づける植物のことです。アンブレラ種とは、その地域における食物連鎖の頂点の消費者のことです。

以上より、正解は 2 です。

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