国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H26年 問88解説

 問 題     

血液凝固に関する記述 ㋐ ~ ㋓ の正誤の組合せとして最も妥当なのはどれか。

㋐ トロンビンは、血小板の細胞膜に発現しているプロテアーゼ活性化受容体を活性化し、血小
板凝集を促進する。
㋑ 血管内皮細胞が産生するプロスタグランジン I2 (プロスタサイクリン) は、血小板の細胞内
cAMP 濃度を減少させ血小板凝集を促進する。
㋒ ビタミンK が欠乏すると、線溶(線維素溶解)系の働きが低下するため、心筋塞や脳塞などの血栓により発症する疾患のリスクが高まる。
㋓ 血液凝固の結果としてつくられたフィブリンは、プラスミノーゲン分子により加水分解され
る。

㋐ ㋑ ㋒ ㋓
1. 正 正 正 誤
2. 正 誤 正 正
3. 正 誤 誤 誤
4. 誤 正 正 誤
5. 誤 正 誤 正

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

㋐ は妥当な記述です。

㋑ ですが
プロスタグランジン I2 は、細胞内 cAMP 濃度を「上昇」させて、血小板凝集を「抑制」します。よって、記述 ㋑ は誤りです。

㋒ ですが
ビタミン K が関与するのは「凝固系」です。ビタミン K 欠乏により、凝固系が低下します。その結果、出血リスクが高くなります。よって、㋒ は誤りです。

㋓ ですが
フィブリンは、プラスミンによって分解されます。プラスミノーゲンではありません。よって、記述 ㋓ は誤りです。

以上より、正、誤、誤、誤です。正解は 3 です。

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