国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H26年 問48解説

 問 題     

代謝性疾患に使われる薬物に関する記述 ㋐、㋑、㋒ の正誤の組合せとして最も妥当なの
はどれか。
㋐ 痛風発作予防薬のコルヒチンは細胞分裂を停止させるため副作用として下痢がある。
㋑ 高尿酸血症治療薬のアロプリノールは尿酸の産生を抑制する。
㋒ 骨粗鬆症治療薬のリセドロン酸は骨形成を促進する。

㋐ ㋑ ㋒
1. 正 正 正
2. 正 正 誤
3. 誤 正 誤
4. 誤 誤 正
5. 誤 誤 誤

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

記述 ㋐ は妥当な記述です。
腸内は細胞分裂盛んな場所です。細胞分裂停止→絨毛機能低下→下痢となります。

記述 ㋑ は妥当な記述です。
アロプリノールは XO(キサンチンオキシダーゼ)阻害薬です。尿酸「産生(合成)」阻害薬です。

記述 ㋒ ですが
リセドロン酸は、ビスホスホネート系薬剤です。破骨細胞による「骨吸収抑制」です。「骨形成促進」ではありません。よって、記述㋒は誤りです。

以上より、正、正、誤 です。正解は 2 です。

コメント