国家公務員総合職(化学・生物・薬学)H26年 問101解説

 問 題     

ある地域が複数の生息地からなる場合その地域の種多様性は一つの生息地内の種多様性と生息地間での種組成の違いに分割することができる。このような種多様性の階層分割の指標が α 多様性 β 多様性 γ 多様性である。

地域 A B C は図で示したようにそれぞれ四つの生息地に分けることができる。生息地内の円
は1個体の生物を表しパターンにより種の違いを表す。図に関する記述㋐ ㋑ ㋒のうちから,
妥当なもののみを全て選び出しているのはどれか。

㋐ α 多様性は地域 B で最も高い。
㋑ α 多様性は地域 C で最も低い。
㋒ β 多様性は地域 B で最も高い。

1. ㋐
2. ㋑
3. ㋒
4. ㋐ ㋑
5. ㋑ ㋒

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

α 多様性は、一つの生息地内の多様性を示します。一つの生息地内の種数が α 多様性です。地域 A では 1、地域 B では 4 、地域 C では 2 と読み取れます。

γ 多様性は、全体における多様性を示します。地域全体でいくつ種があるかが γ 多様性です。全ての地域で 4 と読み取れます。

β 多様性は、γ 多様性 を、α 多様性の平均で割ったものです。

㋐ は妥当な記述です。

㋑ ですが、α 多様性が最も低いのは、地域 A です。㋑ は妥当ではありません。

以上より、正解は 1 です。

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