物体には、同じ運動を保とうとする性質があります。これを慣性といいます。回転運動する物体は回転しつづけようとします。
モーメントは、「力 × 距離」 で表される物理量です。物体に回転を生じさせるような力の性質を表す量のことです。単位は Nm です。適当な点周りのモーメントとして考えるため、どの点周りかを意識することが重要です。
慣性モーメントとは、回転運動においての慣性の大きさを与える物理量です。I でよく表されます。イナーシャの略です。長さ r の棒の先に 質量 m の物体が水平面上で回転している場合を考えると I = mr2 です。単位は kg m2 です。慣性モーメントは、適当な回転軸について考えるため、どの軸についてかを意識することが重要です。
ちなみに、関連する分野としては「遠心分離」や「分子運動における回転」があげられます。遠心分離とは、物体を高速回転させることで、内容物を分けることです。ぶんぶんゴマで遊んだことがあるとイメージがわきやすいかもしれません。ちなみにですが、電気のない場所で血液の遠心分離を、数分間で行えるぐらいの高速回転をぶんぶんゴマで得ることができます。
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