診療報酬と薬価基準

診療報酬とは、医師の診療、看護師の看護、薬剤師の調剤などに払われる報酬です。点数表として示されています。1点=10円です。

参考)診療報酬点数表

診療報酬には、薬剤費も含まれます。この薬剤費が具体的には薬価基準に収載されています。薬価基準は、厚生労働大臣が中央社会保険医療協議会に諮問して定めます。

医療機関の薬剤購入価格と薬価基準に基づく薬剤費との差を、薬価差益と呼びます。かつてはこの薬価差益が大きかったため、医療機関にとって、薬を出せば出すほど利益がでるといういわゆる「薬漬け医療」が推進されがちな構造であった時代もありました。

しかし、度重なる薬価の引き下げにより、薬価差益が小さくなったことや、医薬分業の推進による、病院経営と薬の分離により現在では、そのような構造は解消されているといえます。

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