社会保障制度の中の医療保険制度の役割

社会保障制度とは、国民の生活の安定が損なわれた場合に、社会的な仕組みとして生活を保障したり、自立を支援する体制・制度の事です。国民の生活の安定が損なわれる原因として、個人では予測も対応もしがたい事態として深刻なものが疾患や障害です。疾患や障害時における社会保障として、医療の保障があります。

公正・公平という観点から、医療保障は場所や場合によらず、均一な保障が実現されることが期待されます。そこで、医療供給体制の確保に加え、安定受給が保障されるよう、医療法や医療保険制度といった仕組みが構築されています。

日本の医療保険制度の特徴として、国民皆保険制度をとっている点があげられます。これは世界でも高く評価されている保険制度です。国民皆保険制度とは、日本国民が、被用者保険か、国民健康保険か、後期高齢者医療制度による保健のどれかに必ず加入しなければならない制度です。

医療保険は、社会保険方式により保障を行なっています。社会保険方式とは、被保険者集団が、保険団体(保険者)を作りそこにお金を渡しておき、保険者と医療機関の間で保険指定と呼ばれる給付を行う仕組みです。下図がイメージです。

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