日本における社会保障制度のしくみ

社会保障制度とは、国民の生活の安定が損なわれた場合に、社会的な仕組みとして生活を保障したり自立を支援する体制・制度の事です。社会保障制度は、大きく4つに大別されます。列挙すると、所得補償、医療、社会福祉、生活環境です。

所得補償は、具体的には3つの仕組みにより実現されます。すなわち年金、生活保護、労働保険です。年金とは、毎年一定額を年金制度を運営する者が、年金をもらえる資格のある人に支払い続けていく仕組みのことです。

生活保護とは、国や自治体が、経済的に困窮する国民に対し健康で文化的な最低限度の生活を保障し、自立を助長するための保障費を支給する制度です。

労働保険とは、労災保険と雇用保険のことです。労働者が業務上の事由により、負傷したり障害を受けたりした時の保険が労災保険です。労働者が失業した場合や、職業訓練を受けた場合に給付金などを出すのが雇用保険です。

医療は、医療保障と、保健医療施策によって実現されます。医療とは具体的には、医療保険である国民健康保険や、老人保健である、後期高齢者医療制度のことです。保健医療施策とは、具体的には医療従事者の確保や、救急医療・へき地医療施策、母子健康保険などの事です。

社会福祉は、老人福祉、障害者福祉、児童福祉、母子福祉に分類されます。様々な手当の給付や支援が具体的に行われる事になります。

生活環境は、医薬品安全対策といった薬事や水道水の安定供給といった、生活衛生に関する事により充実を図られます。

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