職業病

職業病とは、特定の職業に従事することにより罹患する確率が他と比べて高くなる病気の総称です。代表的な職業病は2つあります。

1つは白ろう病、レイノー症候群です。
チェーンソーなどの振動作業に長時間従事することによる末梢血管や神経の障害が原因です。慢性的なしびれや感覚の鈍化が症状として表れます。

2つめは頸肩腕症候群です。
コンピュータ操作などの VDT(Visual display terminal)作業に従事する労働者に発生します。肩、上背部、腕にかけてのこりや痛み、しびれといった症状が表れます。

さらに、化学物質への暴露が多い職業において、代表的な職業がんが4つあります。

1つめは、膀胱がんです。
これはベンジジンや β-ナフチルアミンが原因物質です。染料や顔料にこれらの物質は含まれています。

2つめは、肺がんです。
アスベストやビス(クロロメチル)エーテルが原因物質です。断熱材などにこれらの物質は含まれています。

3つめは肝血管肉腫です。
塩化ビニルモノマーが原因物質です。プラスチックなどに含まれています。

4つめは白血病です。
ベンゼンが原因物質です。有機溶剤などに含まれています。

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