化学物質による食品汚染

歴史的な、化学物質による食品汚染を引き起こした物質が4つあります。

1つめが、ヒ素ミルク事件における亜ヒ酸です。
不純物として含まれていたヒ素化合物(亜ヒ酸)により多くの乳児がヒ素中毒になりました。

2つめが、水俣病を引き起こしたメチル水銀です。
工場の排水に含まれたメチル水銀が魚介類に生体濃縮され、日常的にその魚を多量に摂取した人々に中枢神経障害を始めとする様々な障害が引き起こされました。

3つめが、イタイイタイ病を引き起こしたカドミウムです。
鉱山の排水に含まれるカドミウムが川を汚染し、その川の水を用いて栽培された米や野菜にカドミウムが蓄積され、慢性的にカドミウムを摂取することで腎障害が引き起こされました。その結果カルシウムの吸収障害を引き起こし、骨強度が極度に低下してしました。

4つめがダイオキシン類です。
ダイオキシン類とは、塩素で置換された2つのベンゼン環構造を共通構造としてもつ化合物の総称です。食用の米ぬか油に混入したことにより、色素沈着やクロルアクネとよばれる皮膚のしみが引き起こされました。

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