細菌性・ウイルス性食中毒

代表的な細菌性食中毒の原因は9つあります。

1つめは黄色ブドウ球菌です。
黄色ブドウ球菌は、グラム陽性球菌です。(球菌はこれだけです。)グラム陽性菌は、陰性菌と比べると相対的に病原性が低いと考えればよいです。黄色ブドウ球菌は産生する毒素が耐熱性エンテロトキシンです。

2つめはボツリヌス菌です。
ボツリヌス菌はグラム陽性桿菌です。嫌気性菌で、酸素がないところでないと増殖できません。ボツリヌス菌が産生する毒素がボツリヌストキシンです。神経毒です。軽く熱すると不活化する毒です。

3つめはウェルシュ菌です。
ウェルシュ菌はグラム陽性桿菌です。嫌気性菌です。学校給食による食中毒の原因菌です。

4つめはサルモネラ菌です。
サルモネラ菌はグラム陰性桿菌です。卵を食べて食中毒といったらこの菌です。

5つめは腸炎ビブリオです。
腸炎ビブリオはグラム陰性桿菌です。好塩菌であり、海水に生息する菌です。そのため、海産の魚介類を食べて食中毒となる原因です。真水で洗うと食中毒を予防できます。

6つめはカンピロバクターです。
カンピロバクターはグラム陰性桿菌です。らせん菌とよばれ、顕微鏡で見るとくねっとしています。カンピロバクターによる食中毒は、細菌性食中毒では、発生件数が毎年第1位です。原因はお肉です。特徴は少量の菌数で感染がおきるということです。

7つめはエルシニア・エンテロコリチカです。
エルシニア・エンテロコリチカはグラム陰性桿菌です。低温細菌で、冷蔵庫内でも増殖することができるという特徴があります。

8つめはセレウス菌です。
セレウス菌は、珍しいグラム陽性桿菌です。耐熱性の芽胞と呼ばれる形態をとります。毒素型と感染型の両方を持つという特徴があります。毒素では嘔吐が、感染では下痢がひきおこされます。上も下も大変なイメージです。

9つめは腸管出血性大腸菌です。O157 等のことです。
腸管出血性大腸菌は、グラム陰性桿菌です。ベロ毒素と呼ばれる毒素を産生します。このベロ毒素は、赤痢菌の毒素に類似しています。

ウイルス性食中毒の原因は、主にノロウイルスです。カキが原因です。10~4月頃、特に冬が感染のピークです。ヒトからヒトへの二次感染もあり、患者の吐物で汚染された衣類は消毒が必要です。消毒には次亜塩素酸ナトリウムが有効です。

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