薬学 CBT 対策(薬学共用試験センター 一部公開分)No.108 問題と解説

 問 題     

酢酸ーマロン酸経路により生合成される化合物はどれか。

1. ベルベリン
2. グリチルリチン
3. エモジン
4. シンナムアルデヒド
5. ジギトキシン

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

各化合物の構造がある程度わからないと解けません。CBT を含めた 各種試験対策として、これらの構造式を覚えようとするのは、過剰な勉強です。(薬剤師国家試験 理論化学の分野 過去問 103-108 において、構造式は与えられた形で 類題が出題されていることからも、構造を覚えることは求められていません)。

この問及び解説については、酢酸ーマロン酸経路についての知識を深めるために学習する、という姿勢がおすすめです。

酢酸ーマロン酸経路により生合成されるのは、ポリケチドです。代表的ポリケチドが、センナの有効成分であるセンノサイドです。赤丸部分が、酢酸ーマロン酸経路により合成された化合物の特長的部分構造です。中間体であるポリケトンの雰囲気が読み取れるのではないでしょうか。

そして、エモジンの構造が以下になります。

以上より、正解は 3 です。

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