薬学 CBT 対策(薬学共用試験センター 一部公開分)No.97 問題と解説

 問 題     

窒素酸化物に関する次の記述のうち正しいものはどれか。

1. 一酸化二窒素は 無色の気体で、折れ線型構造をしている。
2. 一酸化二窒素は 熱分解により 一酸化窒素と酸素を生じる。
3. 一酸化窒素は 麻酔作用があり、全身麻酔薬として用いられている。
4. 一酸化窒素は 赤褐色の気体で、銅と濃硝酸との反応で得られる。
5. 一酸化窒素の電子の総和は 15 個で、常磁性を有している。

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

本問題は正答率が 7.362 % と、極めて低い正答率でした。出題年度は 2006 年です。

選択肢 1 ですが
一酸化二窒素は 直線型構造です。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 ですが
窒素と酸素に分解されます。選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
麻酔作用があるのは、一酸化二窒素です。一酸化窒素ではありません。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
一酸化窒素が得られるのは、銅と「希硝酸」の反応です。濃硝酸ではありません。濃硝酸との反応で得られるのは二酸化窒素です。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当です。

以上より、正解は 5 です。

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