薬学 CBT 対策(薬学共用試験センター 一部公開分)No.91 問題と解説

 問 題     

胎児への出生前診断(染色体異常検査)の材料として通常用いられないものはどれか。

1.羊水
2.臍帯血
3.母体血
4.胎児血
5.絨毛

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

本問題は正答率が 21.333 % と、ほぼランダムに選んだ場合の正答率でした。また、出題年度は 2009 年です。

2021 年時点における出生前診断は
まずエコーで形態確認 → 非確定診断として、母体血から検査し、結果陽性の場合に羊水検査、絨毛検査、臍帯血検査などの確定診断に移行するというのが通常の流れです。「通常用いられないもの」は、「胎児血」と考えられます。

なぜ「母体血」から「胎児」の診断ができるか疑問を覚えるかもしれません。母体血液中には、胎盤から漏れ出てくる 胎児の DNA が少し混ざっています。この DNA を調べることで胎児の染色体の 変化の有無を調べることができるのです。

正解は 4 と考えられます。

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