薬学 CBT 対策(薬学共用試験センター 一部公開分)No.63 問題と解説

 問 題     

ヒトの肝ミクロソームで最も含量の多いシトクロム P450 分子種であり、ヒトの薬物代謝に最も寄与が大きい分子種はどれか。

1. CYP 1A2
2. CYP 2C19
3. CYP 2D6
4. CYP 2E1
5. CYP 3A4

 解 説     

シトクロム P450 は、活性中心にヘム鉄 を含む分子量約 50000 の一群のヘムタンパク質の総称です。「450」は、CO(一酸化炭素)と結合した時に波長を変えつつ光を当てると 450 nm に、吸収極大が見られることを意味しています。

CYP は、アミノ酸組成の類似性から CYP 1 ファミリー、CYP 2 ファミリー・・・と分類されます。それぞれのファミリーの中でさらに似ているものどうしで、CYP1A、CYP1B、、、 と分類されます。さらに CYP1A1 ,CYP1A2、、、と分けられます。代表的な CYP は、CYP 3A4 です。

正解は 5 です。

参考)薬剤学まとめ シトクロムP-450(CYP450)の構造、性質、反応様式 

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