薬学 CBT 対策(薬学共用試験センター 一部公開分)No.52 問題と解説

 問 題     

パーキンソン病患者の脳内で特徴的に観察されるものはどれか。

1. 水分代謝の異常を伴う脳浮腫
2. 脳血管障害に起因する異常出血
3. 黒質のドパミン作動性神経細胞の変性
4. 下垂体前葉細胞の異常増殖を伴う甲状腺刺激ホルモンの過剰分泌
5. プラスミノーゲンの異常活性化を伴うグリア細胞死

 

 

 

 

 

正解.3

 解 説     

パーキンソン病とは、神経系が徐々に変性していく病気です。その結果、ドパミンの欠乏と相対的コリン作動性神経の緊張増加をきたす疾患です。

患者脳内においては、中脳黒質におけるドパミン産生細胞の変性、脱落がみられます。黒質細胞では、レビー小体と呼ばれる好酸性のタンパク質の固まりが認められます。

正解は 3 です。

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