慢性疼痛に対する治療薬、注意点

慢性疼痛とは、国際疼痛学会の定義によれば「治療に要すると期待される時間の枠を超えて持続する痛み or 進行性非がん性疼痛に基づく痛み」のことです。

一般によく用いられてきた定義としては、数カ月以上、繰り返し持続・再発する痛み 及び 痛みの原因になったけがや病気がなくなった後も3カ月以上続いたり、数カ月から数年にわたって再発したり消えたりするような痛みで、慢性疾患(がん、関節炎、糖尿病、骨粗鬆症、線維筋痛症など)や治らないけがに伴うものです。治療薬としては、NSAIDs、オピオイド、鎮痛補助薬などが用いられます。

慢性疼痛に対して痛み止め(鎮痛薬)を使用している人のほとんどにおいて、痛みの日内変動が見られます。痛みの強さは、痛みを引き起こしうる活動(動くことや患部を触ることなど)、精神的ストレス、痛み止めの血中濃度の変化などの複合的要因により変化します。そのため、使用薬剤の血中濃度管理に注意が必要です。

また、薬剤の併用により通常は痛みをより効果的に緩和でき、単一の薬剤の使用時よりも副作用が少なくなります。

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