消化性潰瘍の病態生理、治療薬、注意点

消化性潰瘍とは、胃酸等が原因で生じる潰瘍のことです。潰瘍とは、粘膜などを覆う上皮組織の欠損のことです。ちなみに、上皮粘膜下層に到達しない欠損は、びらんと呼ばれます。

消化性潰瘍の原因としては、大きく3つの原因があります。攻撃因子(胃酸)と防御因子のバランスの崩れ、H.pylori感染、NSAIDs の副作用です。

消化性潰瘍は、部位により大きく胃潰瘍と十二指腸潰瘍の2つに分類されます。胃潰瘍は、40代以上に多く、男女に有意差はなく、食後痛がするという特徴があります。十二指腸潰瘍は、20~40歳に多く、男性に多く、空腹時や夜間痛がするという特徴があります。

H.Pylori除菌には、PPI、アモキシシリン、クラリスロマイシンの3剤併用療法が7日間続けられます。これを一次除菌と呼びます。一次除菌に失敗した場合は、クラリスロマイシンの代わりにメトロニダゾールを使用する二次除菌を行います。代表的な消化性潰瘍治療薬は、薬理学まとめ 3-2 1)を参照

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