代表的な反応次数の決定法

反応次数の決定法は、時間と共に濃度がどうなっていくかをグラフにプロットすることで決定することができます。

例として、初濃度が 10 の薬物を、1時間毎に濃度を測定して、以下の様なデータが測定できたとします。
t 0 1 2
c 10 8 6

この場合は、1 時間で 2 ずつ、濃度に関係なく減っていることから0次反応とわかります。

次に、同様にデータをとった所、以下のようなデータが測定できたとします。
t 0 1 2
c 10 7 5

これは、横軸に t ,縦軸に ln c をとるとほぼきれいな直線になるため、1次反応と判断します。

最後に、データをとって0次でも1次でもない場合は、2次反応と考えます。この時は新たに1/cを計算します。横軸に t ,縦軸に 1/c としてグラフをプロットしてきれいに右上がりの直線関係が見られれば、2次反応と考えます。

他にも初速度法、半減期法という方法もあります。初速度法を以下において説明します。まず、初速度とは

以上より、横軸を lnC0 ,縦軸を lnV0 として、いくつかの初濃度で、初速度を測定し、ln とってグラフをプロットすると、傾きがnです。

半減期法は、半減期を実験で測定し、半減期と初濃度の関係から反応次数を求める方法です。

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