放射線の測定原理

放射線の測定は、放射線の物質相互作用を利用します。主に、電離作用と、励起作用が利用されます。

電離作用とは、放射線が物質中を通過する時、そのエネルギーによって原子が持つ軌道電子を弾き飛ばし、イオンが生成する作用のことです。

励起作用とは、放射線が物質中を通過する時、そのエネルギーによって原子の軌道電子がエネルギー準位の高い状態に移る作用のことです。

電離作用を利用した測定器の代表例は、比例計数管や、GM 計数管です。励起作用(=蛍光作用)を利用した測定器の代表例は、シンチレーションカウンタです。

低エネルギーβ線の測定は、液体シンチレーションカウンタが用いられます。
高エネルギーβ線の測定は、GM 計数管が用いられます。
γ線の測定は、NaI シンチレーションカウンタが用いられます。

高精度な測定器として、最近は半導体検出器が用いられています。

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