問 題
反応A → Bは、反応物Aの濃度Cに関して2次反応である。この反応に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、反応物Aの初濃度をCo、反応速度定数をk、半減期をt1/2とする。
- 圧力、温度が一定ならば、Coが変化してもkは一定である。
- Coが2倍になれば、反応速度は2倍になる。
- Coが2倍になれば、t1/2は1/2になる。
- 濃度の逆数1/Cを反応時間に対してプロットすると、傾きが(ln2)/kの直線が得られる。
正解.1, 3
解 説
2 次反応であるということは
と表現できるということです。ここで、 k は定数です。基質濃度以外の様々な要因により変化しますが基質濃度、すなわち C には依存しない定数です。よって、選択肢 1 は正解です。
又、2 次反応であるため、反応速度は、濃度の 2 乗に比例します。つまり、C0 が 2 倍になれば、反応速度は 4 倍になります。よって、選択肢 2 は誤りです。
次に、2 次反応における半減期は、以下のように表されます。
よって、C0 が 2 倍になれば、t1/2 は 1/2 になります。よって、選択肢 3 は正解です。
最後に、濃度の逆数 1/C を反応時間に対してプロットすると 2 次反応の式より、傾き k の直線が得られます。よって、選択肢 4 は誤りです。
以上より、正解は 1,3 です。
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