薬剤師国家試験 第97回 問59 過去問解説

 問 題     

アルツハイマー病の病態として、最も適切なのはどれか。1 つ選べ。

  1. 急激に発症する。
  2. 安静時振戦が現れる。
  3. まだら認知症を呈する。
  4. 幻視がみられる。
  5. 初期には短期記憶が障害される。

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

アルツハイマー病は、進行性の記憶障害です。新しいことを覚えることができない(短期記憶障害)が初期に見られます。

以上より、正解は 5 です。

ちなみに、安静時振戦が特徴的な症状として現れるのは、パーキンソン病です。

まだら認知症とは、時間帯によって症状がひどかったり、記憶がかなり失われているのに、判断力や理解力がかなり保たれているといった認知症のことです。脳血管性認知症の特徴です。

幻視は、必ずみられるというわけではありません。

類題 103-182
参考 病態・薬物治療学まとめ アルツハイマー病の病態生理、治療薬、注意点

コメント