問 題
身近な家庭用品に含まれる化学物質には、健康への影響があり法律による規制を受けるものがある。
問240
下着、靴下などのしわや縮みを防ぐために樹脂加工剤が使用される。この樹脂加工剤に由来し、ヒトの健康に影響を与える化学物質としてこれらの繊維製品に含まれる可能性が最も高いのはどれか。1つ選べ。
- トリクロロエチレン
- 塩化ビニル
- メタノール
- ホルムアルデヒド
- トリフェニルスズ化合物
問241
有害物質を含有する家庭用品に対しては、「有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律」による規制基準が定められている。この化学物質の場合、どのような性質を想定してこの基準が定められているか。1つ選べ。
- 肝臓障害を起こすおそれがある。
- 発がん性を有する。
- アレルギーを起こしやすい。
- 中枢神経障害を起こすおそれがある。
- 生殖機能障害を起こすおそれがある。
正解.
問240:4
問241:3
解 説
問240
防縮や、防しわに用いられる代表的な化学物質は、ホルムアルデヒドです。又、本問とは関係ありませんがホルムアルデヒドは、建築内装の接着剤としてもよく用いられており代表的なシックハウス症候群の原因物質の1つでもあります。
正解は 4 です。
ちなみにトリクロロエチレンは、洗浄液などに用いられる化学物質です。
塩化ビニルは、ビニールとして用いられる化学物質です。
メタノールは、有機溶剤の原料などに幅広く用いられる化学物質です。
トリフェニルスズ化合物は、防菌、防かび剤として用いられます。
問241
ホルムアルデヒドは、問240の解説に補足として記述しましたがシックハウス症候群の原因物質として知られています。つまり、アレルギーの原因物質としての性質を想定されています。
以上より、正解は 3 です。
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