薬剤師国家試験 第104回 問341 過去問解説

 問 題     

82歳女性。介護保険施設に入所中に転倒し、大腿骨頚部骨折により病院に入院となった。薬剤師は、患者が持参した薬剤の継続について医師から相談を受けた。患者は、アムロジピン、カンデサルタン、レバミピド、アトルバスタチン、センノシドを服用中であった。

既往歴   高血圧症、脂質異常症、便秘症

検査情報  血圧 112/62mmHg、心拍数 68回/分、LDL-C 88mg/dL、HDL-C 43mg/dL、TG 113mg/dL

薬剤師は、本患者の生命予後に関して、文献のデータを参考に検討した。

予後の改善が期待できるとして、薬剤師が医師に伝えた次の内容のうち、優先順位が最も高いのはどれか。1つ選べ。

  1. アムロジピンを中止する。
  2. アトルバスタチンを中止する。
  3. アムロジピンとカンデサルタンの両剤を同時に中止する。
  4. アムロジピンとカンデサルタンの合剤に変更する。
  5. 現在の治療を継続する。

 

 

 

 

 

正解.1

 解 説     

文献データによれば、SBP < 130、降圧剤 2 剤以上使用 というパターンのみが、他のパターンと比べて有意に生存率が悪いことが読み取れます。

本症例の患者は、血圧 112/62 で、降圧剤としてアムロジピンとカンデサルタンの 2 剤を服用しています。従って、降圧剤のうち片方を中止することにより、予後の改善が期待できるのではないかと考えられます。

選択肢 1 は妥当な記述です。

選択肢 2 ですが
アトルバスタチンは、脂質異常症治療薬です。降圧剤ではありません。よって、選択肢 2 は誤りです。

選択肢 3 ですが
2剤をへらすなら、いきなり0にするのではなく、まずは1剤にと、徐々に減量した方がよいと考えられます。よって、選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
合剤にしても、結局2剤と変わりません。よって、選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 ですが
文献データによれば、降圧剤をへらすほうがよいと考えられます。よって、選択肢 5 は誤りです。

以上より、正解は 1 です。

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