薬剤師国家試験 第104回 問342 過去問解説

 問 題     

42歳男性。数年前からのひきこもりと統合失調症で、以下の薬剤が処方されている。服用回数が多いため、アドヒアランスの観点からリスペリドン細粒1%の1剤に変更したいと処方医から相談を受けた。

薬剤師は、下記のクロルプロマジン換算値のデータを用い、リスペリドン細粒1%への換算を検討した。

リスペリドン細粒1%の1日当たりの投与製剤量(g)として正しいのはどれか。1つ選べ。

  1. 0.26
  2. 0.46
  3. 2.6
  4. 4.6
  5. 6.44
  6. 64.4

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

クロルプロマジン 50mg が、1 日 6 錠なので、1日分が クロルプロマジン 300mg です。これをリスペリドンに換算すると、リスペリドン 1mg が、クロルプロマジン 100mg 相当なので、リスペリドン 3mg/日 です。

同様に、オランザピンは、1日分が 1% 0.4g = 1% 400mg です。そのため、オランザピンは 400 × 0.01 = 4mg 入っています。これをリスペリドンに換算します。リスペリドン 1mg が、オランザピン 2.5mg 相当なので、4 ÷ 2.5 = 1.6mg です。

合計すると、リスペリドン 4.6mg/日を取ればよいとわかります。ということは、リスペリドン細粒 1% を 460mg 量りとれば OK です。単位が g なので 0.46g/日 となります。

以上より、正解は 2 です。

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