問 題
メニエール病の病態及び治療に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- めまいは反復性である。
- 蝸牛内の内リンパ液が減少している。
- 聴力は正常である。
- ベタヒスチンメシル酸塩が内服で用いられる。
- プロプラノロール塩酸塩が静注で用いられる。
- プロカテロール塩酸塩水和物が内服で用いられる。
正解.1, 4
解 説
選択肢 1 は、その通りの記述です。
選択肢 2 ですが
メニエール病の本体は、内リンパ水腫です。つまり、リンパ液が過剰に溜まっています。よって、選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 ですが
メニエール病の症状として、めまいの他、難聴などの症状もあります。聴力が正常であるとはいえません。よって、選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 は、正しい記述です。
選択肢 5,6 ですが
メニエール病の治療薬としては、内リンパ水腫軽減を目的とした血流改善薬(ベタヒスチンなど)や、利尿薬や、ステロイド等が用いられます。又、末梢神経障害に対して、ビタミン B12 製剤も、よく用いられます。さらに、対症療法として、自律神経症状や吐気の抑制を図り、ジアゼパムや、ジフェンヒドラミンなどが用いられます。プロプラノロールのような β 遮断薬や、プロカテロールのような β 刺激薬は用いられません。よって、選択肢 5,6 は誤りです。
以上より、正解は 1,4 です。
コメント