薬剤師国家試験 第111回 問65 過去問解説

 問 題     

腸管出血性大腸菌感染症の重篤化と関連性が高いのはどれか。1 つ選べ。

  1. トキシックショック症候群
  2. 溶血性尿毒症症候群
  3. 過敏性腸症候群
  4. 抗リン脂質抗体症候群
  5. 悪性症候群

 

 

 

 

 

正解.2

 解 説     

選択肢 1 ですが
トキシックショック症候群は、黄色ブドウ球菌などが作る毒素が原因で、突然の高熱や血圧低下、発疹などを引き起こす急性の重い病気です。腸管出血性大腸菌感染症の重篤化との関連性は低いです。選択肢 1 は誤りです。


選択肢 2 は妥当です。
病原性大腸菌 O – 157 などが産生するベロ毒素が原因でおこる溶血性尿毒症症候群は、溶血性貧血、血小板減少、急性腎不全をともなう症候群です。


選択肢 3 ですが

過敏性腸症候群は、検査をしても腸に炎症や腫瘍などの病気がないにもかかわらず、慢性的な腹痛とお腹の張り、下痢や便秘などの便通異常を繰り返す病気です。腸管出血性大腸菌感染症の重篤化との関連性は低いです。選択肢 3 は誤りです。


選択肢 4 ですが

抗リン脂質抗体症候群は、種々の症状を伴う自己免疫性疾患です。腸管出血性大腸菌感染症の重篤化との関連性は低いです。選択肢 4 は誤りです。


選択肢 5 ですが

悪性症候群は、主に抗精神病薬などの使用による 発熱、意識障害などを伴う副作用の一つです。頻度は極めてまれですが急な薬の増減などがきっかけになりえます。腸管出血性大腸菌感染症の重篤化との関連性は低いです。選択肢 5 は誤りです。


以上より、正解は 2 です。

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