問 題
日本薬局方赤外吸収スペクトル測定法に関する記述として、正しいのはどれか。2 つ選べ。
- 赤外線の波長領域は、紫外線と可視光線の間にある。
- 赤外線の波数 4000 cm−1 を波長に換算すると、2.5 μm である。
- 赤外吸収は、振動によって分子の分極率が変化するときに観測される。
- 赤外吸収スペクトルの指紋領域は特性吸収帯より高波数側にある。
- 固体だけではなく、液体や気体の試料でも赤外吸収スペクトルを測定できる。
正解.2, 5
解 説
選択肢 1 ですが
電磁波の種類は、波長が短い方から「γ線、X線、紫外線、可視光線、赤外線、マイクロ波、ラジオ波」です。これは基礎知識です。
波長が短い方から「紫外線」→「可視光線」→「赤外線」です。紫外線と可視光線の波長領域は連続しています。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 は妥当です。
1cm あたり 4000 波 であれば、1 波あたり何 cm かを計算します。1cm = 1 × 10-2m なので、(1 × 10-2) ÷ 4000 = 2.5 × 10-6 m = 2.5 μm となります。
選択肢 3 ですが
赤外吸収は、振動によって分子の双極子モーメント (永久双極子) が変化するときに観測されます。「分極率の変化」は、ラマン散乱で観測されます。選択肢 3 は誤りです。
選択肢 4 ですが
指紋領域とは、様々な吸収が重なり合い、分子固有の複雑なスペクトルが現れる「1500 cm-1 以下の領域」です。特性吸収帯よりも低波数側にあります。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 は妥当です。
赤外吸収スペクトルは、固体・液体・気体のいずれの状態で測定可能です。
以上より、正解は 2,5 です。
参考 赤外・ラマン分光スペクトル
https://yaku-tik.com/yakugaku/bs-4-1-3/

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