薬剤師国家試験 第110回 問43 過去問解説

 問 題     

炎症性疾患時に増加し、プロプラノロールが最も強く結合する血漿タンパク質はどれか。1 つ選べ。

  1. アルブミン
  2. α – グロブリン
  3. フィブリノーゲン
  4. C 反応性タンパク質
  5. α1 – 酸性糖タンパク質

 

 

 

 

 

正解.5

 解 説     

「炎症性疾患時に増加」だけしか読まないと、C - 反応性タンパク質に飛びついてしまう問題です。


三環系抗うつ薬、キニジン、プロプラノロールなどは、
代表的塩基性薬物です。そして、α1 – 酸性糖タンパク質は、塩基性薬物との親和性が高いことが知られています。「プロプラノロールが最も強く結合」とあるので「α1 - 酸性糖タンパク質」が妥当です。


以上より、正解は 5 です。

類題 107-43
https://yaku-tik.com/yakugaku/107-043/

参考 薬物の体液中での存在状態と組織への移行の関連
https://yaku-tik.com/yakugaku/yz-2-2-4/

コメント