薬剤師国家試験 第110回 問152 過去問解説

　問 題　　　　　

自律神経系に作用する薬物に関する記述として、正しいのはどれか。2 つ選べ。

1. アコチアミドは、アセチルコリン M₁ 受容体を遮断して、胃酸分泌を抑制する。
2. セビメリンは、アセチルコリン M₃ 受容体を刺激して、唾液分泌を促進させる。
3. サルブタモールは、アドレナリン β₁ 受容体を遮断して、子宮平滑筋を収縮させる。
4. ピンドロールは、アドレナリン β₂ 受容体を刺激して、気管支平滑筋を弛緩させる。
5. クロニジンは、アドレナリン α₂ 受容体を刺激して、交感神経活動を抑制する。

 

 

 

 

 

　解 説　　　　　

選択肢 1 ですが
アコチアミドは、アセチルコリンエステラーゼを阻害する薬物です。「アセチルコリン M₁ 受容体を遮断」ではありません。選択肢 1 は誤りです。

選択肢 2 は妥当です。
セビメリンは M₃ 受容体刺激薬です。口腔乾燥治療薬です。

選択肢 3 ですが
サルブタモールは β₂ 受容体刺激薬です。「β₁ 受容体を遮断」ではありません。選択肢 3 は誤りです。

選択肢 4 ですが
ピンドロールは、非選択的 β 遮断薬です。「β₂ 受容体を刺激」ではありません。選択肢 4 は誤りです。

選択肢 5 は妥当です。
クロニジンは、α₂ 受容体刺激薬です。

以上より、正解は 2,5 です。

類題 108-152
https://yaku-tik.com/yakugaku/108-152/

類題 107-153
https://yaku-tik.com/yakugaku/107-153/