国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R2年 問54解説

 問 題     

半固形製剤に関する記述 ㋐ ~ ㋓ のうち、妥当なもののみを挙げているのはどれか。

㋐ 軟膏剤は、皮膚に塗布する、水中油型又は油中水型に乳化した半固形の製剤である。

㋑ 親水ワセリンは、油脂性基剤又は水相を欠く乳剤性基剤に分類される。

㋒ クリーム剤は、パラオキシ安息香酸エステル類などの防腐剤が添加されている。

㋓ 乳剤性基剤は、乾燥型皮膚疾患にも湿潤型皮膚疾患にも適している。

1.㋐、㋑
2.㋐、㋒
3.㋐、㋓
4.㋑、㋒
5.㋑、㋓

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

㋐ ですが
軟膏剤は、全体を均質な半固形状にし、適当な硬さに調節した、皮膚に塗る外用剤のことです。医薬品を均一に分散させるのが、軟膏基材です。記述は「クリーム剤」です。㋐ は誤りです。

㋑ は妥当です。
親水ワセリンについての記述です。

㋒ は妥当です。
クリーム剤についての記述です。

㋓ ですが
乳剤性基材は、湿潤型皮膚疾患には不適です。乾燥型にも湿潤型にも適しているのは油脂性基材(代表例はワセリン)です。㋓ は誤りです。


以上より、正解は 4 です。

参考 代表的な半固形製剤の種類と性質
https://yaku-tik.com/yakugaku/sz-2-1-3/

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