国家公務員総合職(化学・生物・薬学)R2年 問9解説

 問 題     

図は、ヒトのヘモグロビンの酸素解離曲線である。肺胞での二酸化炭素分圧が 40 mmHg,酸素分圧が 100 mmHg,組織での二酸化炭素分圧が 70 mmHg,酸素分圧が 30 mmHg であるとき,肺胞中の酸素ヘモグロビン (HbO2) が組織で解離する割合はおよそいくらか。

1. 35 %
2. 37 %
3. 65 %
4. 68 %
5. 70 %

 

 

 

 

 

正解.4

 解 説     

肺胞では「CO2 分圧 40mmHg、O2 分圧 100 mmHg」 なので、表より 95% が HbO2 です。これは Hb が 100 個あったとしたら、酸素を 95 個が持っていて HbO2 として存在しているということです。

一方、組織では「CO2 分圧 70mmHg、O2 分圧 30 mmHg」 なので、表より 30% が HbO2 です。Hb が 100 個あったとしたら、酸素を 30 個持っていて HbO2 として存在しているということです。

すると 肺胞では 95 個酸素を持っていて、組織に行ったら 95 – 30 = 65 個が乖離したということです。すると「乖離する割合」は 65/95 です。大体 68% となります。


以上より、正解は 4 です。

類題 H30 no8 ヘモグロビンとミオグロビン
https://yaku-tik.com/yakugaku/km-30-08/

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