問 題
心房性ナトリウム利尿ペプチド受容体を刺激する心不全治療薬はどれか。1つ選べ。
- コルホルシンダロパート
- ピモベンダン
- カルペリチド
- ミルリノン
- イバブラジン
正解.3
解 説
選択肢 1 ですが
コルホルシンダロパートは、アデニル酸シクラーゼ(AC)活性化薬です。強心薬の一種です。心房性ナトリウム利尿ペプチド受容体刺激薬ではありません。選択肢 1 は誤りです。
選択肢 2 ですが
ピモベンダンは、心筋のトロポニンの Ca2+ 感受性を高めて、強心作用を示します。(107-33)。心房性ナトリウム利尿ペプチド受容体刺激薬ではありません。選択肢 2 は誤りです。
選択肢 3 は妥当です。
カルペリチドは、心房性ナトリウム利尿ペプチド (ANP) 受容体刺激薬です。(参考 107-35)。
選択肢 4 ですが
ミルリノンは、ホスホジエステラーゼⅢ阻害薬です。強心薬の一種です。心房性ナトリウム利尿ペプチド受容体刺激薬ではありません。(100-30)。選択肢 4 は誤りです。
選択肢 5 ですが
2019 年末に承認された薬がイバブラジン(コララン)です。イバブラジンは、心臓洞結節にある、過分極活性化環状ヌクレオチド依存性(HCN)チャネルを阻害することにより、心拍数を抑える薬です。選択的洞結節抑制薬とも呼ばれます。洞結節における活動電位の立ち上がり時間を遅延させ 、心拍数を減少させる作用の薬です。
以上より、正解は 3 です。
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