問 題
43歳男性。身長170cm、体重85kg、喫煙歴なし。運動不足であり、食事については特に気にせず、油ものを好んでいた。
今回、妻と一緒に近隣で開催の健康フェアに行き、健康相談コーナーで薬剤師に今後必要な生活習慣について相談した。その際、勤務先で実施した特定健康診査結果を持参していた。
なお、これまでに健診で生活習慣の改善を指摘されていたが受診歴はなく、現在も服用薬はない。
(検査結果)
腹囲 95cm、血圧 142/87mmHg、HDL-C 38mg/dL、中性脂肪 160mg/dL、空腹時血糖 93mg/dL、HbA1c 5.2%(NGSP値)
問230
特定健康診査で、この男性は特定保健指導の対象になった。その原因となった検査項目として、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- HDL-C
- 腹囲
- 血圧
- 空腹時血糖
- 中性脂肪
問231
この男性に対して行われた特定健康診査における階層化として、正しいのはどれか。1つ選べ。
正解.
問230:4
問231:3
解 説
問230
特定保健指導対象かどうかについて
本試験時点において、まず男性は腹囲 85 cm、女性は腹囲 90 cm 以上かを見ます。
そして
1:収縮期血圧 130 以上 or 拡張期血圧 85 以上
2:空腹時血糖 100 以上 or HbA1c 5.6% (NGSP 値) 以上
3:トリグリセリド 150 以上 または HDL コレステロール 40 未満 の3条件のうち、2つ以上を満たす 場合に指導対象となります。
本症例の男性について
HDLーC、腹囲、血圧、中性脂肪は 条件を満たしています。従って、誤っているのは、空腹時血糖です。
以上より、問 230 の正解は 4 です。
問231
腹囲 基準値以上 → 追加リスク 2つ該当 です。
これに基づき、積極的支援となります。
以上より、問 231 の正解は 3 です。
類題 100-343
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